テオ・ウィリアムのアトリエ

テオのアトリエは主に中の人によるゲーム制作の日記、メモ、日常。また現役お坊さんとしての仏教知識なども書いていきます。

【日記】はてなぶろぐを始めてみよう【仏教】

まず、僕は29歳の無職である。

今は故あって実家で療養中である。

 

この時点でうわぁ……と思うのかもしれないが、まぁそうだろう。

僕も正職のサラリーマンや、学生であればそう思うに違いない。

 

とはいっても先月までは働いていたわけである。

一体何の仕事をしていたんだ?と言うと「浄土真宗のお坊さん」である。

いわゆる坊主である。

 

更にドデカイお寺に勤めていたわけである。

もちろんお金もたくさん手に入ったのである。

しかし、僕はそれに終わりを告げた。というか退職した。

 

なぜ?と思う人も多いと思う。

現に周りの人達、同僚には止められた、ありがたかった。

それだけ力になれたということである。

 

しかしながら僕はお寺に関するいろいろなことが納得できなかった。

 

それは法事の意味だったり、

 葬式の意味だったり

  一体誰のためにお寺に来るのかということだったり

とにかく納得ができなかった。

自分で言うのもなんだが、僕は純粋なお坊さんだったのだろう。

 

お坊さんとして働き始める前に仏教の専門学校で必死に勉強をした。

その宗派についての基礎知識から、教義、宗祖の考え。

あらゆるものを必死で学んだ。

 

僕のその当時の目標は、祖父がつけてくれた自分の名前の元である

この教えがどんな教えなのか?を知りたかった。

だからお坊さんとして働く事は置いておいて必死に勉強だけをしていた。

 

そしたら親から住職資格をとるように薦められ、乗り気は全くなかったが、

(実家にはお坊さんの資格を持った兄がいるので僕に必然性はない。)

取れるもんならとってみようと思い挑戦してみるとあっさりとれてしまった。

 

そこで僕は思った。

この宗教の教えでどうやってお金を稼ぐんだ?

よくお坊さんは金持ちっていうけれど、無理だろう……

と。

 

そこで、生きるためのお金を得るためもあったので、

試しにある大きな超田舎のお寺に勤めてみた。

で、数ヶ月ほぼ休みなしで働いた結果。

 

うん、これもはや浄土真宗である意味がない。

 

法事のお経は門徒さんが分かり難いように早口で称え、

意味さえも教えない。

 法話は下手したらないときもある。

  住職は法事の最中に携帯が鳴ったら、お経中断して電話。

   主な収入は直接教えとは関係が薄い葬式。

 

僕は思った。

一体何なのだこれは!?

 

そのストレスから体は蝕まれ、自立神経失調症になり、

仕事が終わり、家に帰れば眠くなるまでひたすら酒をのみ、

次の日起きる時間は朝4時。

結局喧嘩別れのような形で退職をした。

 

僕はその後、実家で本当に死んだように引き篭もった。

絶対にお寺以外に就職しようと思っていた。

 

だが、そこで兄貴が別のお寺のお話を持ってきた。

「お前が望むなら、俺が話をつけてやる。

 そこは俺が前働いていた職場だ、周りの人も優しい。

 やる気があるなら声をかけろ。」

だいたいこんな感じだった。

 

僕は悩んだ。

兄は、ちゃんと僕の気持ちをくんで言ってくれている。

その優しさはありがたい。

 

しかし、当時の僕はやさぐれていた。

「お前に僕の何の気持ちがわかるんだよ!

 お寺は嫌だっていってんだろ!?ふざけるな!!」

こんな風に思っていた。

 

しかし、お寺以外の経験がない無職である。

生きていくためにはお金が必要。

貯金もそろそろ底を尽くし、家には迷惑を掛けたくない。

 

結局、2度目のお寺はまた何か違うかもしれない、

といういいわけ……というか希望を持って新しいお寺についた。

 

確かに人間関係は良かった。最高だった。

 しかし、お寺の仕事は変わらない。

 

一体どういう解釈をしたらそうなるのだ?

という事で法事を行い、膨大なお金を頂き、

 僕が教義に則ったお話をしようと相談すると、

 それは逆にお参りの人が減るから困る

こんな事が多々あった。

 

お坊さんとしての僕は疲れた。

何て無力なんだ僕は。

 

僕はお寺を正式な手続き、送迎会までしてもらい、

快く退職した。

 

さて、お寺以外経験のない無職(29)がここに誕生したのである。

まぁ絶望的ではある。

 

話は少しそれるが前からこっそり学んでいた3Dモデリング

なかなかよい形になってきていた。

「あれ?これを完成させて、売れれば生活費ぐらいは稼げるのでは…!?」

 

そんな夢とか儚いとかそんなものを持ちながら今過ごしているわけである。

ただ、椎間板ヘルニアがひどくなってしまって、一人ではとうてい生活ができず、

今は自宅療養中ではあるが……。

 

さてこんな人生経験をもった

僕、テオ(偽名)がブログを書いていくわけである。

果たしてどんなブログができてくるのだろうか?

 

生温かい目で見守ってほしい。